オールオン4は、総入れ歯や多数のインプラント治療に代わる治療法として注目されています。
少ない本数のインプラントで全体の人工歯を支えることができ、見た目や噛み心地の回復も早いのが特徴です。
しかし、もし20代でこの治療が必要になった場合、「まだ20代なのにオールオン4を選んでいいの?」と不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、20代でも歯を失うケースはあり、ライフステージの早い段階でオールオン4を選ぶ人も増えています。
ここでは、若くしてオールオン4を選ぶ理由やメリット、そして後悔しないために知っておくべき注意点について詳しく解説します。
20代でオールオン4を
検討するケースとは
重度の虫歯や歯周病による
全顎的な歯の喪失
若くしても、重度の虫歯や歯周病によって歯が次々と抜けてしまうケースがあります。
歯周病は30代以上に多いといわれますが、若年性の歯周病で、20代でも進行してしまうことがあります。
歯周病が重度に進行した場合は、オールオン4によって機能を回復する選択が現実的になることもあります。
事故や外傷による多数歯の喪失
交通事故やスポーツ外傷によって、一度に多くの歯を失う場合もあります。
部分的なブリッジや義歯で補うことも可能ですが、見た目や噛む力をしっかり取り戻したい場合、オールオン4が有力な選択肢になります。
先天的な欠損や形成不全
生まれつき歯の本数が少ない先天性欠如や、歯が極端に弱いエナメル質形成不全などの影響で、若いうちから噛む機能が低下している人もいます。
そうした場合、オールオン4で全体の噛み合わせを作り直すことで、長期的に安定した口腔環境を得られます。
若くしてオールオン4を
選ぶメリット
見た目が良い
オールオン4は、歯肉と一体型の人工歯を装着するため、審美性が高い仕上がりになります。
歯の欠損が多いと、笑顔を見せることに抵抗を感じたり、人との会話や写真撮影を避けてしまう方も少なくありません。
20代という若い時期は、就職活動、仕事、恋愛など人との関わりが多く、自分の印象が将来にも影響します。
オールオン4で自然な歯並びを取り戻すことは、見た目を整えるだけでなく、自信を取り戻すことにもつながります。
口元を気にせず笑えることは、表情や姿勢、コミュニケーションにも良い影響をもたらすため、人生そのものを前向きに変える大きなメリットといえるでしょう。
見た目を自然に美しくできる理由噛む力をしっかり回復できる
オールオン4は、顎の骨に固定するため、入れ歯のようなズレや違和感が少なく、強い噛む力を発揮できます。
ステーキやリンゴなどの硬い食べ物、野菜や肉など繊維質の多い食材も無理なく噛むことができ、栄養をバランスよく摂取できます。
20代は体づくりの基盤を整える大切な時期でもあり、噛む力を取り戻すことは、健康維持や美容面にも良い影響となります。
また、噛む刺激は脳の活性化にもつながり、集中力や思考力を支えるともいわれています。
よく噛んで食べるという当たり前のことが再びできるようになるのは、オールオン4の大きな価値です。
将来を見据えた安定した治療が
できる
オールオン4は、今後の人生を長い目で見たときに、安定性と持続性に優れた治療法です。
若いうちにしっかりと治療しておくことで、再治療を繰り返すリスクを減らし、長期的なコストを抑えることができます。
また、20代の骨はまだ健康で、骨再生力が高いため、インプラントの定着もしやすいというメリットもあります。
つまり早すぎる選択ではなく、良いタイミングでの再出発と考えることができます。
これから先、30年、40年と自分の歯のように使い続けられるという安心感は、若いうちだからこそ得られるメリットといえるでしょう。
20代でオールオン4を
受ける際の注意点
骨の状態を慎重に確認する
必要がある
インプラントを顎の骨に埋めるためには、十分な骨量と密度が必要です。
若いからといって骨が必ずしも健康とは限りません。重度の歯周病や外傷、長期間の欠損放置によって骨が吸収している場合もあります。
そのようなケースでは、骨を再生させる骨造成が必要になることもあります。
また、20代はまだ顎骨の成長が完全に落ち着いていない場合もあり、特に20代前半で治療を検討する場合は、骨の成長状態を慎重に見極める必要があります。
CT撮影やデジタルシミュレーションによって、骨の状態を確認し、将来的な骨吸収も見据えた設計を行うことが大切です。
定期的なメンテナンスが欠かせない
オールオン4は非常に安定した治療ですが、一度入れたら終わりではありません。
装着後は、人工歯とインプラントの接合部にプラークが溜まりやすく、放置するとインプラント周囲炎を引き起こします。
特に20代でオールオン4を入れた場合、今後何十年も使い続けることを考えると、長期的なメンテナンス意識が欠かせません。
半年〜1年ごとの定期検診では、クリーニングや噛み合わせチェックを受け、微調整を繰り返すことで安定した状態を保ちます。
また、早期の段階で小さな不具合を見つけておくことで、大きなトラブルや再手術を防ぐことができます。
費用の計画をしっかり立てる
オールオン4は自費診療のため、片顎で200万円〜400万円前後と高額な治療です。
20代ではまだ収入が安定していない場合も多く、費用面での不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、短期的な出費だけでなく、長期的なコストの観点から見ると、何度も再治療を繰り返すより結果的に経済的な場合もあります。
デンタルローンや分割払いを利用すれば、毎月の負担を抑えて計画的に治療を受けることが可能です。
また、医療費控除の対象にもなるため、確定申告で一部の費用を還付できる場合があります。
信頼できる歯科医院では、事前に治療計画と見積もりを丁寧に説明してくれるので、必ずカウンセリングで費用面を明確にしておきましょう。
オールオン4が保険適用されない理由と費用負担を抑える方法
後悔しないために
知っておくべきポイント
信頼できる専門医を選ぶ
オールオン4は高度な外科技術と精密な設計が求められる治療です。
経験豊富な歯科医師が在籍する医院を選ぶことで、成功率や長期的な安定性が高まります。
カウンセリングで将来設計を
話し合う
治療前のカウンセリングでは、将来のライフプランや職業、健康状態などを踏まえて治療方針を立てることが重要です。
長期間使用することを前提に、素材の選択やメンテナンス計画を一緒に検討してくれる歯科医院を選びましょう。
仮歯期間の過ごし方も大切
オールオン4では手術当日から仮歯を装着する場合があります。
仮歯の装着期間に硬いものを噛んだり、不衛生な状態で放置したりすると、炎症や破損につながる恐れがあります。
指示を守り、慎重に過ごすことが長持ちの鍵になります。
20代でオールオン4を
長く使うためのポイント
若いうちから一生ものとして
ケア習慣を身につける
20代でオールオン4を入れるということは、これから何十年も付き合っていくことになります。
そのため、今のうちに正しいセルフケアの習慣を確立することが何より大切です。
歯間ブラシやフロスを使い、人工歯と歯肉の境目を丁寧に清掃しましょう。
若いからと油断せず、毎日のケアを将来の自分への投資として継続することがポイントです。
生活リズムと食習慣を整える
睡眠不足や不規則な食事、栄養バランスの偏りは、口腔内環境にも良くない影響をもたらします。
20代のうちは忙しさから食生活が乱れやすい時期ですが、オールオン4を長持ちさせるためには、健康的な生活リズムを維持することが大切です。
硬すぎる食べ物や強い衝撃を避けつつ、噛むバランスを意識して食事を楽しみましょう。
定期メンテナンスを習慣化する
オールオン4は入れて終わりではなく、定期的なメンテナンスで状態を保つ治療です。
特に若いうちに装着した場合、10年、20年先まで見据えて通院を続けることが重要です。
歯科医院では、歯肉内部の洗浄や噛み合わせの確認、緩みのチェックなどを行い、早期トラブルを防止します。
忙しいから、痛くないからと放置せず、半年〜1年に一度の定期検診を習慣にしましょう。
禁煙、ストレスケアで口内環境を
守る
喫煙はインプラントの寿命を短くする最大の要因の一つです。
また、ストレスによる食いしばりや歯ぎしりも、人工歯やアバットメントに負担をかけます。
20代のうちに禁煙し、必要に応じてマウスピースを使用するなど、長期的に口腔内を守る意識を持ちましょう。
オールオン4の寿命について20代のうちにオールオン4を
選んだら
20代でオールオン4を選ぶことは、決して早すぎる選択ではありません。
むしろ、失った歯をそのまま放置するよりも、早く機能と見た目を取り戻すことで、これからの人生を前向きに歩むための大きな一歩になります。
ただし、若いうちに行うからこそ、メンテナンスや生活習慣の見直しが長期的に治療を成功させる鍵となります。
信頼できる歯科医院でしっかりと相談し、自分に合った治療計画を立てて、後悔のない選択をしましょう。
インプラントについて
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東京のインプラント専門家医 東京日本橋あさひ歯科では、インプラントに関する「60分相談(CT診断含む)」を実施しております。
当院では、しっかりとカウンセリングの時間を設けて患者さんのお話を丁寧に伺います。
むりに治療を勧めることや、ご納得頂かないまま治療に進むといったことは一切ございませんので、リラックスして何でもお尋ねください。
「信頼できるインプラントの専門家医の意見が聞きたい」、「インプラントが上手い歯医者を探している」
「他院でインプラントを断られてしまった」という方も、どうぞ安心して当院にいらしてください。
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セカンドオピニオンとは、患者さんがより良い歯科治療を受けようとされる際に、複数の医師に意見を求め、今後の治療や医院選びの参考にしていただくことを目的とします。
当院にはセカンドオピニオンのご相談も多数ございます
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総責任者・担当医について
院長
藤井 政樹
東京医科歯科大学出身/
博士号 取得ドクター
ITI公認インプラントスペシャリスト
(認定医)
当院長は、インプラント治療の世界的な専門家医とされる『ITI公認インプラントスペシャリスト(認定医)』を持つ歯科医師です。東京医科歯科大学歯学部附属病院にて最先端の治療の研鑽を積み、また、歯科医師の先生方に向けた教育・指導者としての役割を担ってまいりました。難症例を含む様々な相談実績、治療経験が豊富にございます。
当院では、通常では大学病院で行うようなケースにおいても、医学的根拠に基づき安全性・確実性を最大限に高めたインプラント治療を行うことが可能です。
藤井 政樹院長は、歯科医師人生の99%をインプラント治療に捧げてまいりました。それら経験を活かし、患者さん一人ひとりのお悩み解決に役立てるよう親身にお応えしております。
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