
インプラントはやめた方がいいといった声を耳にしたことはありませんか?
確かに、インプラント治療には外科手術が伴い、費用も高額になることから、不安に感じる方が多いのも事実です。
しかし、その一方でやってよかったといったポジティブな意見も少なくありません。
この記事では、インプラントがだめといわれる背景や、どのような方がインプラントに向いていないのかを詳しく解説します。
後悔しない治療選択をするためのポイントを一緒に確認していきましょう。
インプラントはだめ?

インプラントはだめと感じる人の多くは、実際に何らかのトラブルを経験した方や、その体験談を見聞きした人です。
たしかに、インプラントは万能な治療法ではなく、向き、不向きがあります。
しかし、それはどの治療法にもいえることで、重要なのは、自分の身体や生活スタイルに合っているかどうか、そして信頼できる歯科医師のもとで正しい手順を踏んで治療を進められるかどうかです。
インプラントが
だめという意見

- 脱落してしまった
- 痛みや痺れが残った
- 想像以上にコストがかかった
脱落してしまった
インプラントが骨と結合せずに外れてしまったというトラブルは、実際に起こり得るリスクの1つです。
骨量が不足している場合や、術後のケアが不十分な場合には、インプラントの安定性が得られずに脱落する可能性があります。
痛みや痺れが残った
手術の際、神経に近い位置へ埋入したことで、術後に痛みや痺れが残ってしまうケースがあります。
特に下顎には下顎管と呼ばれる太い神経が通っており、その位置を避けてインプラントを埋入するためには歯科医師の経験と知識、技術が求められます。
想像していたよりもコストがかかった
インプラントは、1本あたり30万円~50万円が相場とされており、決して安い治療ではありません。
さらに、骨造成やCT撮影、仮歯の装着など、想定していなかった追加費用が発生する場合もあり、事前の説明が不十分なまま治療を始めてしまうとこんなに高いと思わなかったと感じてしまうことになります。
インプラント治療が高額になる理由
インプラントが
向いてない方とは

- 基礎疾患のある方
- 歯周病がある方
- メンテナンスが苦手な方
- 禁煙できない方
基礎疾患のある方
糖尿病、心疾患、骨粗しょう症、高血圧、免疫不全などをお持ちの方は、インプラント治療にリスクが伴うことがあります。
これらの疾患は、手術後の治癒の遅れや感染のリスクを高め、インプラントが骨としっかり結合しない可能性を生じさせます。
とくに糖尿病では、血糖値のコントロール状態によってインプラントの成功率が大きく変わるため、主治医との連携のもと、全身状態が安定しているかを確認する必要があります。
また、骨粗しょう症でビスホスホネート系の薬剤を服用している場合も、骨の代謝に影響を及ぼすため、インプラント治療が適さないことがあります。
歯周病がある方
インプラントを安定して維持するためには、周囲の骨や歯肉が健康である必要があります。
歯周病があると、インプラントを埋め込んでもインプラント周囲炎を起こすリスクが高まります。
歯周病がある場合は、まず歯周治療を優先し、口腔内環境を整える必要があります。再発を防ぐためには、その後のメンテナンスも欠かせません。
メンテナンスが苦手な方
インプラントは一度入れて終わりではなく、日々のケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスが長持ちの鍵となります。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使った丁寧な清掃が必要であり、毎日のセルフケアに手を抜くと、インプラント周囲に汚れがたまり、炎症や脱落の原因となります。
また、定期的な通院が難しい方や、歯の健康に対する関心が低い方には不向きな治療といえるでしょう。
禁煙できない方
喫煙はインプラントにとって大きなリスク因子の1つです。
タバコに含まれるニコチンや有害物質は、血管を収縮させて血流を悪化させ、歯肉や骨への栄養供給を妨げます。
その結果、インプラントの結合不良、治癒不全、周囲炎の悪化といったトラブルを引き起こす可能性があります。
インプラント手術前後だけでなく、長期的に禁煙を継続できない場合は、インプラント治療の成功率が大きく下がるため、他の選択肢を検討した方が良いかもしれません。
インプラント周囲炎とは?インプラントが
おすすめの方とは

- 入れ歯やブリッジの使い心地が良くない方
- 見た目と機能を両立させたい方
- 長期的なコストパフォーマンスの良い治療を
求める方 - 自己管理ができる方
入れ歯やブリッジの
使い心地が良くない方
入れ歯がズレる、ブリッジで削られた歯がしみるといったお悩みを抱える方にとって、インプラントは良い選択肢になります。
インプラントは顎の骨に直接固定されるため、安定感があり、使用中に動いたり外れたりする心配がありません。
また、周囲の歯に負担をかけないため、今ある歯を守りながら機能を補うことができます。
見た目と機能を両立させたい方
インプラントは天然歯に近い色、形に仕上げられます。 特に前歯のように人目につきやすい部分では、入れ歯やブリッジよりも自然な見た目にできる点がメリットです。
さらに、咬合力も天然歯に近く、硬い食べ物も問題なく噛むことができます。
見た目と機能性の両立を求める方には良い治療法です。
コストパフォーマンスの
良い治療がしたい方
インプラントは確かに初期費用が高額ですが、適切なケアを行えば10年、20年と使用することができます。
入れ歯やブリッジのように数年おきに再作製が必要になるケースと比較すると、長期的に見れば経済的な負担が少なく済む場合もあります。
頻繁な修理や再治療を避けたい方にとっては、結果的にコストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。
自己管理ができる方
毎日の歯みがきにしっかり取り組める、定期的に歯科医院に通う習慣があるといった方は、インプラントを長持ちさせることができます。
健康意識が高く、セルフケアを重視するライフスタイルを送っている方には、インプラントに向いているといえます。
インプラントの寿命とは? インプラント後のメインテナンス方法とは?
後悔しないために
確認したいこと

- インプラントが適応かどうか
- 追加費用があるかどうか
- 治療期間とメンテナンスの頻度
- 痛みや後遺症のリスク
インプラントの適応かどうか
インプラント治療を受けるには、まず適応できるかどうかの確認が最優先です。
歯科医院では、口腔内の診査だけでなく、CT撮影などによる骨の量や厚み、密度の評価が行われます。
顎の骨が不足している場合は、骨造成などの追加処置が必要になることもあります。
また、糖尿病や心疾患、骨粗しょう症などの全身疾患がある場合、治療自体が難しい可能性もあるため、医科との連携も含めての判断が求められます。
追加の費用はかかるか
インプラント治療は「1本〇〇万円」といったシンプルな料金表示がされていることもありますが、実際にはさまざまな追加費用が発生する可能性があります。
たとえば、骨が足りない場合には骨造成が必要だったり、インプラントを正確に埋入するためのサージカルガイドや、仮歯の費用が別途発生することがあったりします。
また、治療前のCT撮影や診断費用、術後のメンテナンス代も見込んでおくと良いです。
総額でいくらになるのか、見積書で事前に確認しておくことで、費用面での後悔を防げます。
治療期間やメンテナンスの頻度
インプラント治療は、歯を入れるまでのスピード感が想像よりもゆっくりです。
一般的に、骨との結合を待つ期間があり、治療全体では3ヵ月〜6ヵ月程度かかることが多いです。
さらに、骨造成を伴う場合には半年以上かかることもあります。
また、治療が終わったあとも定期的なメンテナンスが必要で、3ヵ月〜6ヵ月ごとの通院が必要になります。
仕事や育児、介護などで通院のスケジュールを調整しづらい方にとっては、この通院頻度も重要な検討ポイントになるでしょう。
痛みや後遺症のリスク
インプラントは手術を伴う治療のため、術中や術後に痛みや腫れが生じる場合があります。
ほとんどの場合は鎮痛薬でコントロール可能ですが、なかには腫れが数日続いたり、内出血によってアザができるケースもあります。
また、下顎の神経に近い位置にインプラントを埋め込む場合には下歯槽神経麻痺のリスクがあり、しびれや感覚の鈍さが一時的、あるいはまれに長期にわたって残ることがあります。
これらのリスクについては、歯科医師がどのように対策をしているのか、事前にきちんと確認しておくことが大切です。
インフォームドコンセントをしっかり受けて、安心して治療に臨みましょう。
だめといわれる理由の
ほとんどが
確認不足などによるもの

インプラントがだめだったと後悔する多くの理由は、実は術前の説明不足や、適応を十分に確認しないまま治療を受けてしまったことにあります。
治療法自体の問題ではなく、準備が不十分だったことがトラブルにつながるケースがほとんどです。
正しい手順を踏めば、インプラントは満足度の高い治療となります。
自分自身の体調や条件としっかりと向き合い、疑問や不安は歯科医師に相談しましょう。
複数の歯科医院でセカンドオピニオンを受けるのもよい方法です。
治療の選択肢を知り、納得した上で治療に進むことで、後悔のない結果を得ることができます。
セカンドオピニオンとは
インプラントについて
相談したい方へ
(60分相談のご案内)
東京のインプラント専門家医 東京日本橋あさひ歯科では、インプラントに関する「60分相談(CT診断含む)」を実施しております。
当院では、しっかりとカウンセリングの時間を設けて患者さんのお話を丁寧に伺います。むりに治療を勧めることや、ご納得頂かないまま治療に進むといったことは一切ございませんので、リラックスして何でもお尋ねください。
「信頼できるインプラントの専門家医の意見が聞きたい」、「インプラントが上手い歯医者を探している」、「他院でインプラントを断られてしまった」という方も、どうぞ安心して当院にいらしてください。
セカンドオピニオンにも
対応しております
セカンドオピニオンとは、患者さんがより良い歯科治療を受けようとされる際に、複数の医師に意見を求め、今後の治療や医院選びの参考にしていただくことを目的とします。
当院にはセカンドオピニオンのご相談も多数ございます。
- 初めてのインプラントを検討している方
- 治療を引き受けてくれる医院が
見つからない方 - 使用中のインプラントの調子が悪い方
- インプラントのメーカーが分からず
困っている方 - 実績と医学的根拠に基づく
確かな治療を受けたい方 等
上記のようなお悩みを抱え「どこに相談して良いのか困っている」という患者さんの受け皿となれるよう、引き続き努力してまいります。
当院のインプラント総責任者・
担当医について

院長
藤井 政樹
東京医科歯科大学出身/
博士号 取得ドクター
ITI公認インプラントスペシャリスト
(認定医)
当院長は、インプラント治療の世界的な専門家医とされる『ITI公認インプラントスペシャリスト(認定医)』を持つ歯科医師です。
東京医科歯科大学歯学部附属病院にて最先端の治療の研鑽を積み、また、歯科医師の先生方に向けた教育・指導者としての役割を担ってまいりました。難症例を含む様々な相談実績、治療経験が豊富にございます。
当院では、通常では大学病院で行うようなケースにおいても、医学的根拠に基づき安全性・確実性を最大限に高めたインプラント治療を行うことが可能です。
藤井 政樹院長は、歯科医師人生の99%をインプラント治療に捧げてまいりました。それら経験を活かし、患者さま一人ひとりのお悩み解決に役立てるよう親身にお応えしております。
インプラントに関してお困りの方は、どうぞ安心して東京のインプラント専門家医「東京日本橋あさひ歯科」にご相談ください。
