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歯がボロボロに
なったときの治療法
|インプラントは最適解か?

目次

    お口の中の歯、全体がボロボロになってしまった状態では、「もう抜くしかないのでは」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
    虫歯が深くまで進行してしまっていたり、歯周病によって複数の歯がぐらついていたりする場合、どこから手をつければいいのか分からず、受診をためらってしまう方もいます。
    しかし、そのまま放置すればお口の状態はさらに悪化し、選べる治療の選択肢が狭まっていくばかりです。

    虫歯や歯周病が進行して複数の歯に問題がある場合でも、治療の選択肢は一つではありません。
    状態によっては歯を残せるケースもあれば、複数本まとめて機能回復を図る治療が適している場合もあります。

    大切なのは抜くか残すかという二択で考えるのではなく、お口全体の状態を総合的に見ながら、一人ひとりに合った治療の道筋を考えることです。

    この記事では、歯がボロボロになった原因から治療の選択肢、インプラントの適応、他の治療との違いまで分かりやすく解説します。

    歯がボロボロになる
    主な原因

    虫歯の進行

    歯がボロボロになる原因として最も多いのが、虫歯の進行です。

    虫歯は初期段階では痛みが少なく、気づかないうちに進行してしまうことが多い病気です。
    エナメル質から始まった虫歯が象牙質、さらに歯髄へと到達すると、強い痛みが生じたり、歯の内部から崩れていったりします。

    痛みが出てから受診するケースでは、すでに虫歯が深く進行していることが多く、歯の大部分が失われてしまっている場合もあります。

    また、一度治療した歯でも、詰め物や被せ物の隙間から再び虫歯が進行することがあり、気づかぬうちに歯が内側からボロボロになっているケースも少なくありません。

    歯周病

    歯周病は、歯の周囲の組織に炎症が起きる病気で、日本では成人の約8割が何らかの歯周病を抱えているというデータもあります。

    初期段階では歯肉の腫れや出血が主な症状ですが、進行すると歯を支える骨が溶け、歯がぐらつくようになります。
    重度の歯周病になると、歯そのものには大きな虫歯がなくても、骨がなくなることで歯を支えられなくなり、抜歯が必要になることがあります。

    歯周病は痛みを感じにくい病気であるため、気づいたときには手遅れという状態になりやすいのが特徴です。
    複数の歯が同時に悪化しているケースでは、歯周病が根本的な原因となっていることが多いです。

    噛み合わせや生活習慣の影響

    虫歯・歯周病以外にも、噛み合わせの問題や生活習慣が歯をボロボロにする原因になることがあります。

    歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方は、歯に過度な力がかかり続けることで、歯が欠けたり割れたり、すり減ったりすることがあります。
    これを咬耗と呼び、ひどくなると歯の高さが大幅に失われてしまいます。

    また、酸性の飲食物を頻繁に摂取することで歯が溶ける酸蝕症や、長年にわたる喫煙・飲酒の習慣も、歯や歯肉にダメージを与える要因として知られています。
    こうした生活習慣の影響は複数の歯に同時に現れやすく、気づいたときには広範囲に問題が生じているケースも多いです。

    まずは「残せる歯」と
    「抜歯が必要な歯」の判断

    保存可能かの診断が最優先

    歯がボロボロな状態で歯科医院を受診した場合、最初に行われるのは「どの歯が残せて、どの歯が残せないか」の診断です。
    レントゲン撮影や歯周ポケットの検査、噛み合わせの確認などを通じて、一本一本の歯の状態を詳しく評価します。

    歯の保存が可能かどうかは、虫歯の深さや範囲、歯を支えている骨の量、根っこの状態、歯肉の健康状態などを総合的に判断して決まります。
    見た目でボロボロに見える歯でも、根っこがしっかり残っていれば治療によって機能を回復できるケースがあります。

    逆に、外から見て問題なさそうに見える歯でも、内部に深刻な問題を抱えていることもあります。

    根管治療や歯周治療で
    残せるケース

    虫歯が歯の神経まで達していても、根管治療を行うことで歯を残せるケースがあります。
    根管治療とは、感染した歯髄を取り除き、根管内をきれいにして薬剤で封鎖する治療です。根管治療の後に土台を立て、被せ物をすることで、歯としての機能を回復させることができます。

    また、歯周病が原因でぐらついている歯でも、歯周病の治療によって炎症を抑え、骨の吸収を食い止めることで、歯を長く維持できるケースがあります。
    歯周病治療は地道で時間がかかりますが、歯を残すための基本であり、インプラント治療を行う前提としても必要な処置です。

    無理に残すリスクもある

    一方で、保存が難しい歯を無理に残すことにはリスクも伴います。
    治療に多くの費用と時間をかけたにもかかわらず、数年後に抜歯になってしまうケース、あるいは状態の悪い歯を残したことで周囲の歯や顎の骨に悪影響となるケースもあります。

    「自分の歯を一本でも残したい」という気持ちは自然なことですが、長期的にお口全体の健康を守るためには、保存困難な歯については早期に判断して、次の治療ステップに進むことが大切な場合もあります。
    担当の歯科医師としっかりコミュニケーションを取りながら、総合的な判断を行うことが重要です。

    抜歯からインプラント治療までの流れ

    歯がボロボロな状態での
    主な治療法

    部分的な修復

    歯の一部が失われていても、根っこが残っている場合は、被せ物によって歯を修復することができます
    被せ物には保険適用の素材と自費の素材があり、強度・審美性・耐久性においてそれぞれ特徴があります。

    1本〜2本の歯が抜歯になった場合は、両隣の歯を削って橋渡し式に人工歯を補うブリッジという方法もあります。
    ブリッジは固定式のため取り外しの手間がなく、比較的短期間で治療を完了できるメリットがあります。
    ただし、左右の歯を削る必要があることや、抜歯部分の骨が徐々に吸収されていくというデメリットもあります。

    入れ歯による回復

    複数の歯を失っている場合や、歯を支える骨が少なくインプラントの適応が難しい場合は、入れ歯が選択肢となります。

    入れ歯には、残っている歯を利用して固定する部分入れ歯と、歯が一本もなくなった場合に使用する総入れ歯があります。

    入れ歯は外科的な処置が不要で、多くの方に適用できる治療法です。費用も比較的抑えやすく、保険適用の範囲で作ることもできます。
    ただし、フィット感や噛む力の回復はインプラントに劣ることが多く、慣れるまでに時間がかかる方もいます。

    インプラント治療

    インプラントは、歯を失った部位の顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療です。 骨としっかり結合するため、取り外し不要で固定式の歯として機能します。

    噛む力・見た目・使用感において天然歯に近い回復が期待できる治療法であり、長期的な耐久性も高いことが特徴です。
    ただし、外科的な手術が必要であること、治療期間が長くなること、費用が高くなることなど、考慮すべき点もあります。

    歯がボロボロな状態でも、骨の量が十分であれば適応になるケースがあります。

    インプラントと入れ歯の違い

    歯が多く悪い場合は
    まとめて治療できる?

    全顎的な治療計画が必要になる

    歯が広範囲にわたってボロボロな状態の場合、一本ずつ個別に考えるのではなく、お口全体を俯瞰した全顎的な治療計画が必要になります。
    たとえば、奥歯がなくて噛めない状態が続くと、前歯に過度な負担がかかって前歯まで傷んでしまう、といった連鎖が起きやすいからです。

    全顎的な治療では、まず歯周病などの基礎治療を行って炎症を落ち着かせた後、残す歯、抜く歯を決定し、最終的にどのように機能を回復するかという順序で計画を立てていきます。

    治療の全体像が見えることで、患者さん自身も安心して治療に臨むことができます。

    オールオン4という選択肢

    歯が多く残せない状態で、インプラントによる回復を希望する場合には、オールオン4治療が選択肢になることがあります。

    オールオン4は、片顎に最少4本のインプラントを埋め込み、その上に12本〜14本分の人工歯が一体となったブリッジを固定する方法です。
    通常、歯を一本ずつインプラントにしようとすると非常に多くの本数と費用が必要になりますが、オールオン4では少ないインプラントで一顎分の歯全体を支えることができます。

    また、インプラントを斜めに埋め込む工夫によって、骨が少ない方でも骨移植なしで対応できるケースがあります。
    治療期間の短縮につながる場合もあり、歯が広範囲にわたって失われている方にとってよい選択肢です。

    段階的に治療するケース

    すべての治療を一度に完了させることが難しい場合や、費用や体への負担を分散させたい場合は、段階的に治療を進めることもあります。
    たとえば、最初は入れ歯で機能を回復しながら、将来的にインプラントへ移行するという計画を立てるケースも珍しくありません。

    段階的な治療では、各ステップで現状に合った最善の処置を行いながら、最終的な目標に向けて少しずつ進んでいきます。
    歯科医師と長期的な視点で治療方針を共有し、無理のないペースで進めることが大切です。

    インプラント治療の
    「一回法」「二回法」とは?

    歯がボロボロになった時
    オールオン4治療を
    選ぶべき?

    残せる歯があるケース

    残せる歯がある状態でオールオン4を選ぶ場合は、慎重な判断が必要です。
    オールオン4は残存歯をすべて抜歯した上で行う治療であるため、保存可能な歯が残っている場合に安易に選択すると、本来残せた歯を失うことになってしまいます。

    「ボロボロだから全部抜いてインプラントにしたい」という方も多いかもしれませんが、自分の歯は一度抜くと二度と戻りません。
    まずは保存できる歯がないかをしっかり診断してもらい、残せる歯を残した上で、不足している部分をインプラントや被せ物で補う治療計画を検討することが、長期的にはお口の健康につながります。

    残せる歯がいくつかある場合は、部分的なインプラントやブリッジ、部分入れ歯などと組み合わせた治療が、より適切な選択肢になる可能性があります。

    残せる歯がないケース

    一方、虫歯や歯周病の進行が著しく、ほぼすべての歯が保存困難と診断された場合は、オールオン4が有効な選択肢となります。

    総入れ歯の不安定さや異物感に悩みたくない方、しっかり噛む力を回復させたい方、食事や会話を思いきり楽しみたい方にとって、オールオン4は生活の質を大きく向上させる可能性があります。

    オールオン4を検討する際は、豊富な症例経験を持つ歯科医師のもとで、精密な検査と十分な説明を受けた上で判断することが重要です。

    歯がボロボロの時は
    状態によって
    複数の選択肢を

    歯がボロボロになった場合でも、治療方法は一つではなく、お口の状態やご希望によって最適な選択肢は大きく変わります。
    虫歯・歯周病・生活習慣など原因はさまざまであり、まずその原因を正確に把握することが、適切な治療への第一歩です。

    インプラントやオールオン4は有力な選択肢の一つですが、すべてのケースに最適とは限りません。
    残せる歯がある場合はできる限り保存することが基本であり、保存困難な歯については早期に判断して次のステップへ進むことが、長い目で見たときに正解になることもあります。

    まずは正確な診断を受け、残せる歯と治療すべき歯を見極めた上で、自分に合った治療方法を選ぶことが大切です。

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    東京日本橋あさひ歯科院長
    東京日本橋あさひ歯科
    院長

    藤井 政樹

    東京医科歯科大学出身/
    博士号 取得ドクター
    ITI公認インプラントスペシャリスト
    (認定医)

    当院長は、インプラント治療の世界的な専門家医とされる『ITI公認インプラントスペシャリスト(認定医)』を持つ歯科医師です。東京医科歯科大学歯学部附属病院にて最先端の治療の研鑽を積み、また、歯科医師の先生方に向けた教育・指導者としての役割を担ってまいりました。難症例を含む様々な相談実績、治療経験が豊富にございます。

    当院では、通常では大学病院で行うようなケースにおいても、医学的根拠に基づき安全性・確実性を最大限に高めたインプラント治療を行うことが可能です。

    藤井 政樹院長は、歯科医師人生の99%をインプラント治療に捧げてまいりました。それら経験を活かし、患者さん一人ひとりのお悩み解決に役立てるよう親身にお応えしております。

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