公開日:2024.12.20 最終更新日: 2024.12.26

インプラントの「一回法」と「二回法」の違いや、
メリット・デメリット
について解説

インプラントの
「1回法(一回法)」と
「2回法(二回法)」の
違いとは?

歯科インプラントオペの術式(手術の手法)として、主に1回法(一回法)と2回法(二回法)があります。
この○回という数字は、インプラントオペで歯肉を切開する手術回数を表しています。

つまり、1回法(一回法)とは1度のオペで終了するインプラント術式であり、2回法(二回法)とは2度のオペを行うインプラント術式となります。

これだけ聞くと、手術の回数は少なくできる1回法(一回法)のインプラントの方が良いと思われるかもしれませんが、どちらの術式にもメリット・デメリットがあります。また、患者さんのあごの骨やお身体の状態などによって適応可能な方法は異なります。

インプラントの一次オペ
二次オペとは?

インプラントの治療は、あごの骨にインプラント体(人工歯根)を埋入し、その上にアバットメント(被せ物の土台)を取り付け、上部構造(人工歯)と連結する仕組みです。

インプラント1回法(一回法)では、上部構造をつなぐアバットメントというパーツを一次オペで取り付けます。
インプラント2回法(二回法)では、このアバットメントを一次オペでは取り付けず二次オペで装着します。

そのため、インプラントの1回法(一回法)ではインプラント体があごの骨と結合するまでの間にインプラントが歯肉の上に出た状態になります。一方、インプラント2回法(二回法)では一次オペで歯肉を縫合して閉じ、歯肉の中に埋まった状態でインプラント体とあごの骨との結合を待ちます。

インプラント
1回法(一回法)・
2回法(二回法)の
メリット・デメリット

どのような治療法・術式にもメリットとデメリットがあります
患者さんのあごの骨の状態、お身体の状態などを充分に踏まえて精密な診査診断の上、最適な方法が選択されます。

インプラント1回法(一回法)の
メリット

  • 手術が1回で済むため負担を軽減できる
  • 歯肉の傷が小さく治癒の経過が早い
  • 治療期間が短く通院回数が少なく済む

インプラント1回法(一回法)の
デメリット

  • 細菌感染のリスクがやや高まる(アバットメント頭部が露出した状態で過ごすため)
  • 骨の量や厚みが不十分な場合は適応不可
  • 全身疾患のある方は適応が難しい
  • 1回法を行なっている歯科医院は限られる

インプラント2回法(二回法)の
メリット

  • 細菌感染リスクを低減できる(1次オペ後に歯肉を完全に閉じるため)
  • ほとんどの症例で適応可能(骨量が不足し骨造成が必要な場合も可能)
  • 全身疾患のある方も適応可能

インプラント2回法(二回法)の
デメリット

  • 手術が2回必要(ただし、二次オペは比較的簡単な処置で済みます)
  • 1回法に比べて、治療期間や通院回数が多くかかる

インプラント
1回法(一回法)・
2回法(二回法)の流れ

次に、インプラント1回法(一回法)と2回法(二回法)の基本的な治療の流れについて違いがわかるよう簡潔にご紹介します。

インプラント1回法(一回法)の流れ

  1. 歯肉を切開して歯槽骨に穴を開ける
  2. インプラント体を穴に埋入する
  3. 骨と結合するまで数ヶ月間待つ
  4. 上部構造を装着して完了

インプラント2回法(二回法)の流れ

一次オペ

  1. 歯肉を切開して歯槽骨に穴を開ける
  2. インプラント体を穴に埋入する
  3. 歯肉を縫合して一旦閉じる
  4. 骨と結合するまで数ヶ月間待つ
  5. 二次オペ

  6. アバットメントを連結し、
    上部構造を装着して完了

「インプラント
抜歯即時埋入」と
「インプラント即時荷重」
とは?

抜歯後すぐに埋入する:
インプラント抜歯即時埋入

インプラント抜歯即時埋入とは、抜歯してすぐにインプラント体(人工歯根)を埋める治療を行う術式のことです。

これまでの抜歯を伴うインプラント手術では、抜歯をしてから一定期間(通常、抜歯後3〜4ヶ月程度)おき、骨の治癒を待ってからインプラント体の埋入手術を行うのが一般的でしたが、近年では、抜歯したその日にインプラント体を埋入できるケースも多くなっています。これが「抜歯即時埋入インプラント」です。

適応には一定の条件はありますが、抜歯即時埋入インプラントを行うことで、従来の抜歯を伴うインプラント治療方法よりも患者さんの治療期間や身体的なご負担を軽減することが期待できます。

抜歯後すぐに埋入して
上部構造をつける:
インプラント即時荷重

インプラント即時荷重とは、インプラント体を埋入してすぐに上部構造(仮歯)を装着する術式です。医院によっては「即日インプラント」などと呼ぶこともあります。

通常のインプラント治療では埋入手術をした後、被せ物を装着するまで数ヶ月の治癒期間をおきます。しかし近年の治療技術やインプラント製品の進歩により、即時荷重インプラント法では埋入手術をしたその日のうちに仮歯を装着することが可能です。

こちらも適応には一定の条件があります。患者さんのあごの骨が十分であること、担当医にも高い治療技術が求められますが、適応できれば治療後の歯の無い状態を回避し、患者さんの治療負担の軽減が期待できます。

いずれにしても適応の可否は患者さん個人では難しいものですので、どうぞお気軽に私たちインプラント専門医にご相談ください。

東京のインプラント専門家医 東京日本橋あさひ歯科では、それぞれの治療法について充分にご理解いただき、将来を見据えて快適に長持ちする安心・確実な手堅いインプラント治療を何より重視してご提案しております。

インプラント手術が
怖い方へ:
静脈内鎮静法による
インプラント治療について

静脈内鎮静法とは、点滴で腕の静脈から鎮静薬を注入して行う鎮静法のことです。「点滴麻酔」や「セデーション」とも呼ばれます。

治療前に腕から点滴で鎮静薬を注入することで、うとうと眠っているような意識状態になります。不安や恐怖心を軽減しリラックスして治療を受けることが可能です。健忘効果もあるため、治療後も治療中のことはほとんど覚えていません。
全身麻酔に比べて副作用のリスクが少なく、安全性の高い麻酔法とされます。

静脈内鎮静法インプラントの
副作用について

麻酔の影響により、術後にしばらく足元のフラつきや眠気が残る場合がありますので、院内にてしばらく(30分程度)身体を休めていただきます。状態が回復しましたらご帰宅可能となります。

当院では事前にしっかりと詳細をご説明させていただき、専門の麻酔科医と連携し万全な体制を敷いて治療を進めてまいります。手術に不安のある方も、どうぞご遠慮なく当院へご相談ください。

インプラントについて
相談したい方へ
(60分相談のご案内)

  1. 東京のインプラント専門家医「東京日本橋あさひ歯科」には現在も東京、千葉、埼玉、茨城、神奈川など都内外から歯科インプラントに関する多くのご相談がございます。

    インプラントを検討されている方、歯がボロボロな方、インプラントのトラブルでお悩みの方のために、当院では「60分相談(CT診断含む)」を実施しております。

    しっかりとカウンセリングの時間を設けて患者さんのお話を丁寧に伺います。むりに治療を勧めることや、ご納得頂かないまま治療に進むといったことは一切ございませんので、リラックスして何でもお尋ねください。

    60分相談のご案内

「信頼できるインプラントの専門家医の意見が聞きたい」、「インプラントが上手い歯医者を探している」、「他院でインプラントを断られてしまった」という方も、どうぞ安心して当院にいらしてください。

当院のインプラント
総責任者・担当医について

東京日本橋あさひ歯科院長
東京日本橋あさひ歯科
院長

藤井 政樹

東京医科歯科大学出身/
博士号 取得ドクター
ITI公認インプラントスペシャリスト
(認定医)

当院長は、インプラント治療の世界的な専門家医とされる『ITI公認インプラントスペシャリスト(認定医)』を持つ歯科医師です。東京医科歯科大学歯学部附属病院にて最先端の治療の研鑽を積み、また、歯科医師の先生方に向けた教育・指導者としての役割を担ってまいりました。難症例を含む様々な相談実績、治療経験が豊富にございます。
当院では、通常では大学病院で行うようなケースにおいても、医学的根拠に基づき安全性・確実性を最大限に高めたインプラント治療を行うことが可能です。

藤井 政樹院長は、歯科医師人生の99%をインプラント治療に捧げてまいりました。
それら経験を活かし、患者さん一人ひとりのお悩み解決に役立てるよう親身にお応えしております。

インプラントに関してお困りの方は、どうぞ安心して東京のインプラント専門家医「東京日本橋あさひ歯科」にご相談ください。