公開日:2025.03.31

歯が抜けた
ままに
してしまうと?
抜歯のまま放置した時のリスクや影響に
ついて解説

目次

歯が抜けたままに
しても大丈夫?

前歯や奥歯を抜歯後(抜いた・抜けた後)、1本〜2本であればそのままでも大して問題ないのでは…と気になっている方もいるかもしれません。

しかし、たとえ歯1本でも抜けたまま放置してしまうと、お口の機能面、審美面、日々の生活にも悪い影響を及ぼすこととなります。

歯1本1本に役割があります

重い虫歯や歯周病、そのほか何かしらの理由で歯を抜いて(歯が抜けて)そのままにしておいても、すぐに何か問題が生じるわけではないのですが、歯は1本でも失ってしまうと、口の中全体のバランスが崩れてしまい、新たな問題を引き起こす原因につながります。

歯は1本1本に役割があり、それぞれが機能を果たしながら、総合的にお口の健康を保っているからです。

歯が抜けたまま
放置した場合の
悪影響:機能面

①対合歯の挺出
(反対側の歯が伸びて出てくる)

歯が抜けたまま放置してしまうと、噛み合っていた反対の歯がこれまでのような刺激を受けられなくなり、徐々に歯を無くしたことで空いたスペースへと伸びて出てくるようになります。

これにより、抜けた歯の反対側の歯は大きな問題を抱えることとなり、また一度長くなった歯を戻すには当初より難しい治療が必要となってしまいます。

②隣接歯の傾斜
(両隣の歯が傾いてくる)

歯が抜けたままの状態でいると、その両隣の歯が支えを失うことになります。両隣の歯は、歯が抜けてできたスペースへと少しずつ動き傾いていきます。

このようにして一度傾いてしまった歯を元に戻すには、歯列の矯正治療が必要となります。治療費も治療期間もかかる大きな負担となってしまいます。

③咬合の不調和
(噛み合わせが悪くなる)

上述の通り、歯が抜けたまま放置してしまうと反対側の歯が伸びたり、隣の歯が傾くことにより、次第に口全体の噛み合わせのバランスまで崩すことに繋がります。

また、歯が抜けたままだと噛みづらいため、無意識に抜けていない方の歯でばかり噛むようになってしまったり(片咬み)、さらに、歯垢が溜まりやすくなることで虫歯や歯周病リスクが高くなることも考えられます。噛み合わせのズレは、顎の痛み、口が大きく開かないといった顎関節症を引き起こす原因にもなり得ます。

歯が抜けたまま放置した
場合の悪影響:審美面

歯茎下がりや、口元にシワが
寄りやすくなる場合も

歯が抜けたままにしてしまうと、口元の見た目にも悪い影響を及ぼします。
歯が抜けている状態の見た目そのものが気になってしまうことに加えて、歯茎の長さにも影響が生じます。歯を支える骨(歯槽骨)は歯を失い機能しなくなると、だんだん骨量が減っていきます。これによって歯茎の位置もだんだん下がっていきます。

歯が抜けたままにしてしまうと、そのほかにも、あご周りのたるみも目立ちやすくなったり、前歯であれば口元にシワが寄りやすくなったりすることも考えられます。

歯が抜けたまま放置した
場合の悪影響:生活、健康面

  • 上手く噛めずに飲み込んでしまうことで
    胃腸に負担がかかる
  • ︎発音が上手くできなくなる
  • 虫歯や歯周病にかかりやすくなる
  • 顎関節症が起きるリスクが高まる
  • ︎口臭が強くなる原因にも 等

歯が抜けたままにしてしまうと噛み合わせのバランスが崩れる原因となり、やがて他の歯や、歯だけでなく全身の健康面にまで影響が及ぶことがあります。

歯が抜けた後の治療は、早ければ早いほど治療に伴う負担や費用も軽減することができます。また、歯を抜く前の状態であれば、きちんと検査をして適切な治療を選択することで、そもそも「歯を抜く必要がない・歯を残せる」という場合もあります。

現在は、抜いた歯を補う治療方法もさまざまありますので、歯が抜けたままの状態を放置せず、まずは遠慮なく歯科医に相談していただけたらと思います。

歯を失った時の治療方法

失った歯を補う治療方法として、主にインプラント、ブリッジ、入れ歯の3つがあります。

インプラント

インプラントとは、歯を失った箇所にインプラント体(人工歯根)を埋入し、それを土台にして人工歯(被せ物)を取り付ける治療法です。1本〜全部の歯を失った方まで広く適応することができます。

ブリッジ

ブリッジとは、失った歯の両隣の歯を削り、それを土台にして3本の歯が連結した人工歯をブリッジ(橋)を架けるようにして設置する治療法です。基本的に失った歯の本数が少ない場合にブリッジは適応されます。

入れ歯

入れ歯とは、失った自身の歯に代わる人工の歯のことで「義歯(ぎし)」とも呼ばれる装置です。入れ歯の種類には、大きく分けて総入れ歯と部分入れ歯の2種類があります。

失った歯が多い方の場合

また、多数の歯または全部の歯がないという方も、下記のような治療法であればインプラントの必要本数を最小限に抑えることで、通常よりも治療にかかる費用負担、身体的負担を軽減できる場合があります。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーとは、取り外し可能な入れ歯をインプラントで固定する治療法のことです。
「インプラント義歯」と呼ばれることもあります。

歯を失った箇所に片顎(上顎または下顎)2〜6本のインプラントを埋入し、その上にアタッチメントというパーツと入れ歯を連結して使用します。部分入れ歯、総入れ歯ともに対応可能です。

︎オールオン4

オールオン4(All-on-4、オールオンフォー、オール・オン・フォー)とは、片顎全ての歯に対して4本のインプラント体(人工歯根)のみで固定できるインプラント治療法の一種です。オールオン4の最大の特徴は、「インプラントの埋入本数を必要最少にできる」点にあります。

全部の歯または多数の歯を失っている方や、全体的に歯がボロボロな方、現在総入れ歯を使われている方、あごの骨がやせている方などにおすすめする方法となります。

治療の選択肢は
一つではありません

各分野の専門家医と連携した
総合的な治療をご提案しています

東京のインプラント専門家医東京日本橋あさひ歯科では治療計画を立てる際、安易に「抜歯する」「インプラントをする」という判断を致しません。必要があれば様々な専門家の視点も踏まえて「まず抜歯せず治せる方法」を第一に考えます

当院はインプラントのスペシャリストだけでなく、かぶせ物や義歯(入れ歯)の専門の先生、顕微鏡による根管治療(歯の神経の治療)の専門の先生と密に連携を図り、お一人おひとりに合わせた総合的な治療をご提供します。そのため精密な診査診断の上、もし「インプラントよりも入れ歯の方が適している」と考えられる場合には、患者さんのお口に合う義歯(入れ歯)づくりをサポートしております。

そのほか、ブリッジや入れ歯とインプラントを組み合わせた治療法など、当院では患者さんのご希望に最大限添えられるよう幅広い治療の選択肢を用意し、患者さんにとって本当に有益な解決策をご提案しております。

インプラントについて
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相談したい方へ
(60分相談のご案内)

東京のインプラント専門家医東京日本橋あさひ歯科では、インプラントに関する「60分相談(CT診断含む)」を実施しております。 当院では、しっかりとカウンセリングの時間を設けて患者さんのお話を丁寧に伺います。むりに治療を勧めることや、ご納得頂かないまま治療に進むといったことは一切ございませんので、リラックスして何でもお尋ねください。

「信頼できるインプラントの専門家医の意見が聞きたい」、「インプラントが上手い歯医者を探している」、「他院でインプラントを断られてしまった」という方も、どうぞ安心して当院にいらしてください。

セカンドオピニオンにも
対応しております

セカンドオピニオンとは、患者さんがより良い歯科治療を受けようとされる際に、複数の医師に意見を求め、今後の治療や医院選びの参考にしていただくことを目的とします。当院にはセカンドオピニオンのご相談も多数ございます。

  • 初めてのインプラントを検討している方
  • 治療を引き受けてくれる医院が
    見つからない方
  • 使用中のインプラントの調子が悪い方
  • インプラントのメーカーが分からず
    困っている方
  • 実績と医学的根拠に基づく
    確かな治療を受けたい方 等

上記のようなお悩みを抱え「どこに相談して良いのか困っている」という患者さんの受け皿となれるよう、引き続き努力してまいります。

当院のインプラント総責任者・
担当医について

東京日本橋あさひ歯科
院長:藤井政樹

  • 東京医科歯科大学出身/博士号 取得ドクター
  • ITI公認インプラントスペシャリスト(認定医)

当院長は、インプラント治療の世界的な専門家医とされる『ITI公認インプラントスペシャリスト(認定医)』を持つ歯科医師です。東京医科歯科大学歯学部附属病院にて最先端の治療の研鑽を積み、また、歯科医師の先生方に向けた教育・指導者としての役割を担ってまいりました。難症例を含む様々な相談実績、治療経験が豊富にございます。当院では、通常では大学病院で行うようなケースにおいても、医学的根拠に基づき安全性・確実性を最大限に高めたインプラント治療を行うことが可能です。

藤井政樹院長は、歯科医師人生の99%をインプラント治療に捧げてまいりました。それら経験を活かし、患者さん一人ひとりのお悩み解決に役立てるよう親身にお応えしております。 インプラントに関してお困りの方は、どうぞ安心して東京のインプラント専門家医「東京日本橋あさひ歯科」にご相談ください。

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