インプラント治療は、誰でもすぐに受けられる治療というわけではなく、治療前の状態や準備によって成功率や長期的な安定性が大きく左右されます。
実際に、インプラントを検討してから歯科医院を受診した際、今の状態ではすぐにできないと説明を受ける方もいらっしゃると思います。
インプラント治療を成功させるためには、手術そのものだけでなく、治療前の考え方や日頃の習慣、口の中の環境を整えることが非常に重要です。
この記事では、インプラント治療前に知っておくべき基本的な考え方から、準備しておきたいこと、避けるべき行動、将来に向けて今からできる対策までを分かりやすく解説します。
インプラント治療前に
知っておくべき
基本的な考え方
インプラント治療は歯を入れる補綴治療で、顎の骨や歯肉、噛み合わせなど、口全体のバランスを考えた包括的な治療です。
そのため、単に歯が抜けた部分だけを見て判断するのではなく、現在のお口の状態や将来の変化を踏まえた計画が必要になります。
また、インプラントは治療後も長く使い続けることが前提となるため、治療が終わった時点がゴールではありません。
治療前から治療後のメンテナンスまで含めて考えるという意識を持つことが、成功率を上げる第一歩となります。
焦って治療を進めるよりも、今の状態を正しく把握し、必要な準備を整えることが大切です。
インプラント治療前に
準備しておきたいこと
インプラント治療を円滑に進めるためには、事前の準備が欠かせません。
まず重要なのは、自分のお口の状態を正確に知ることです。
レントゲンやCT検査などを通じて、骨の量や質、歯肉の状態、噛み合わせの問題を確認する必要があります。
また、治療期間や費用、治療後の生活についても、事前に理解しておくことで不安を減らすことができます。
分からないことや不安な点は遠慮せず歯科医師に相談し、納得したうえで治療に進む姿勢が重要です。
インプラントは計画性が結果を左右する治療であることを意識しておきましょう。
インプラント前に
必ず整えておきたい
お口の状態
歯周病やむし歯の治療
歯周病やむし歯が残ったままインプラント治療を行うと、治療後に炎症や感染が起こるリスクが高まります。
特に歯周病は、インプラント周囲のトラブルにつながりやすいため、事前の治療が欠かせません。
インプラントを入れる前に、口の中をできるだけ健康な状態に整えることが大切です。
噛み合わせのチェック
噛み合わせに問題がある場合、インプラントに過剰な力がかかり、破損や緩みの原因になります。
現在の噛み合わせを確認し、必要に応じて調整や治療を行うことで、インプラントを長持ちさせやすくなります。
残せる歯の判断
全ての歯を抜いてインプラントにする必要があるとは限りません。
残せる歯がある場合は、それを活かした治療計画を立てることが、結果的に負担を減らすことにつながる場合もあります。抜歯の判断は慎重に行いましょう。
口腔内の清掃状態の改善
日頃の歯みがきやセルフケアの状態は、インプラント治療の成功に大きく影響します。
磨き残しが多い状態では、治療後のリスクも高くなるため、正しいケア方法を身につけておくことが大切です。
治療前に
避けるべき行動や習慣
抜歯後の長期間放置
歯を失った状態を長く放置すると、顎の骨が徐々に吸収していきます。
骨の吸収が進むと、インプラントを支える土台が不足し、骨造成などの追加治療が必要になるケースもあります。
また、隣の歯が倒れてきたり、噛み合わせが悪くなることで、治療計画自体が複雑になることも少なくありません。
抜歯後はすぐにインプラントを入れるかどうか決めていなくても、早めに歯科医院で相談しておくことが重要です。
喫煙を続けたままにする
喫煙は血管を収縮させ、歯肉や骨への血流を悪化させる原因になります。
その結果、インプラントと骨が結合しにくくなったり、治癒が遅れたりするリスクが高くなります。
また、治療後もインプラント周囲に炎症が起こりやすく、長期的な安定性に影響します。
完全な禁煙が理想ですが、少なくとも治療前後は本数を減らす、一定期間控えるなどの意識が求められます。
痛みや腫れを我慢し続ける
痛みや腫れは、むし歯や歯周病、根の炎症などが進行しているサインであることが多くあります。
我慢して放置すると、炎症が骨まで広がり、結果的にインプラントが難しくなるケースもあります。
将来的にインプラントを
考えている人が
今からできること
定期検診を受ける
定期的に歯科医院で検診を受けることで、むし歯や歯周病を早期に発見し、重症化を防ぐことができます。
結果として、歯を失うリスクを下げ、インプラントが必要になる時期を遅らせられる可能性もあります。
また、将来的にインプラントが必要になった場合でも、口の中の状態が良好であれば治療が進みやすくなります。
セルフケアの質を高める
毎日の歯みがきは、将来のインプラント治療にも直結する重要な習慣です。
歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具を適切に使うことで、歯周病の予防につながります。
正しいセルフケアを身につけておくことは、インプラント治療後のトラブル予防にも役立ちます。
生活習慣を見直す
食生活の偏りや睡眠不足、過度なストレスは、全身の健康だけでなく口腔内環境にも影響します。
免疫力が低下すると、歯周病や炎症が進行しやすくなります。
日頃から規則正しい生活を心がけることが、将来のインプラント治療の成功率を高める土台になります。
インプラントが
難しくなる可能性のある
リスク要因
1)歯周病の進行
歯周病は顎の骨を溶かす病気であり、進行するとインプラントを支える骨が不足してしまいます。
自覚症状が少ないまま進行することも多いため、定期的な検査が重要です。
2)骨量の低下
加齢や歯の欠損を長期間放置することで、骨の量や質は徐々に低下します。
骨の状態によっては、骨造成などの追加治療が必要になる場合もあります。
3)全身疾患や服薬状況
糖尿病などの全身疾患や、骨代謝に影響する薬を服用している場合、治癒やインプラントの安定性に影響が出ることがあります。
治療前には、必ず全身の健康状態を歯科医師に伝えることが大切です。
4)強い噛みしめや歯ぎしり
無意識の噛みしめや歯ぎしりは、インプラントに大きな負担をかける原因になります。
こうした癖がある場合は、治療計画や術後の対策を含めて慎重に検討する必要があります。
治療前の不安を
解消するために大切なこと
インプラント治療は外科処置を伴うため、不安を感じるのは自然なことです。
しかし、不安を抱えたまま治療を進めてしまうと、治療中や治療後にこんなはずではなかったと感じてしまい、満足度の低下につながることがあります。
不安を解消するためには、疑問点や心配事を遠慮せずに歯科医師へ伝えることが大切です。
治療の流れや期間、想定されるリスク、治療後の生活の変化などを事前に理解しておくことで、気持ちの準備がしやすくなります。
また、説明を聞いて分からない点があれば、その場で確認し、納得できるまで説明を受ける姿勢も重要です。
自分自身が内容を理解し、同意した上で治療に進むことで、安心してインプラント治療に臨むことができます。
歯科医院選びで
確認しておきたいポイント
検査と説明が十分か
インプラント治療では、事前の検査と診断が治療結果を大きく左右します。
レントゲンやCTなどの検査を行い、その結果をもとに、なぜその治療計画になるのかを分かりやすく説明してくれる歯科医院かどうかを確認しましょう。
治療のメリットだけでなく、リスクや注意点についても丁寧に説明があるかは、信頼性を判断する重要なポイントです。
一方的に話を進めるのではなく、患者の質問にきちんと向き合ってくれる姿勢も大切です。
治療後のメンテナンス体制
インプラント治療は、埋入して終わりではありません。
治療後の定期検診やクリーニング、噛み合わせのチェックなど、長期的なメンテナンスが必要です。
治療後も継続して通院しやすい体制が整っているか、メンテナンスの内容や頻度について事前に説明があるかを確認しておきましょう。
長く付き合える歯科医院を選ぶことが、インプラントを快適に使い続けるための大切な条件になります。
歯科医院の技術や治療体制
インプラント治療は、歯科医師の経験や知識、治療環境によって結果に差が出やすい治療です。
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む外科処置を伴うため、解剖学的な理解や正確な診断力、手術の精度が求められます。
事前に、インプラント治療の実績がどの程度あるのか、どのような治療方針で行っているのかを確認しておくと安心です。
また、CTを用いた立体的な診断や、必要に応じたガイド手術、感染対策への取り組みなど、治療の安全性を高めるための設備や体制が整っているかも重要な判断材料になります。
成功率を上げるために
できることから
インプラント治療を成功させるためには、手術そのものだけでなく、治療前の準備や日頃の意識が大きな役割を果たします。
避けるべき行動を知り、今からできることを積み重ねていくことで、治療の選択肢は広がり、結果として負担の少ない治療につながります。
今すぐインプラント治療を考えていない方であっても、口の健康を整えておくことは将来への備えになります。
正しい知識を身につけ、自分の状態を理解し、信頼できる歯科医院と相談しながら進めることで、後悔のないインプラント治療を目指しましょう。
インプラントについて
相談したい方へ
(60分相談のご案内)
各分野の専門家医と連携した
総合的な治療をご提案しています
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東京のインプラント専門家医 東京日本橋あさひ歯科では、インプラントに関する「60分相談(CT診断含む)」を実施しております。
当院では、しっかりとカウンセリングの時間を設けて患者さんのお話を丁寧に伺います。
むりに治療を勧めることや、ご納得頂かないまま治療に進むといったことは一切ございませんので、リラックスして何でもお尋ねください。
「信頼できるインプラントの専門家医の意見が聞きたい」、「インプラントが上手い歯医者を探している」
「他院でインプラントを断られてしまった」という方も、どうぞ安心して当院にいらしてください。
セカンドオピニオンにも
対応しております
セカンドオピニオンとは、患者さんがより良い歯科治療を受けようとされる際に、複数の医師に意見を求め、今後の治療や医院選びの参考にしていただくことを目的とします。
当院にはセカンドオピニオンのご相談も多数ございます
- 初めてのインプラントを検討している方
- 治療を引き受けてくれる医院が
見つからない方 - 使用中のインプラントの調子が悪い方
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困っている方 - 実績と医学的根拠に基づく確かな治療を
受けたい方 等
上記のようなお悩みを抱え「どこに相談して良いのか困っている」という患者さんの受け皿となれるよう、引き続き努力してまいります。
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総責任者・担当医について
院長
藤井 政樹
東京医科歯科大学出身/
博士号 取得ドクター
ITI公認インプラントスペシャリスト
(認定医)
当院長は、インプラント治療の世界的な専門家医とされる『ITI公認インプラントスペシャリスト(認定医)』を持つ歯科医師です。東京医科歯科大学歯学部附属病院にて最先端の治療の研鑽を積み、また、歯科医師の先生方に向けた教育・指導者としての役割を担ってまいりました。難症例を含む様々な相談実績、治療経験が豊富にございます。
当院では、通常では大学病院で行うようなケースにおいても、医学的根拠に基づき安全性・確実性を最大限に高めたインプラント治療を行うことが可能です。
藤井 政樹院長は、歯科医師人生の99%をインプラント治療に捧げてまいりました。それら経験を活かし、患者さん一人ひとりのお悩み解決に役立てるよう親身にお応えしております。
インプラントに関してお困りの方は、どうぞ安心して東京のインプラント専門家医「東京日本橋あさひ歯科」にご相談ください。