歯を多く失っている方や、残っている歯の状態が悪くいずれ抜歯になると言われているという方の中には、オールオン4を検討されている方も多いのではないでしょうか。
一方で、「オールオン4は全部抜歯する治療なのか」といった疑問を感じる方も少なくありません。
ここでは、オールオン4と抜歯の関係、治療の流れ、事前に知っておきたい注意点について分かりやすく解説します。
オールオン4では
必ず抜歯が必要なのか
オールオン4は、基本的に残っている歯をすべて抜歯した上で行う治療です。
これは、オールオン4が単に歯を補う治療ではなく、噛み合わせや歯列全体を一から再構築することを目的とした治療法であるためです。
歯が部分的に残っている状態では、噛み合わせのバランスや将来的な安定性に問題が生じやすく、長期的な視点では再治療のリスクが高くなります。
特に、オールオン4の適応となる方の多くは、重度の歯周病や多数歯欠損があり、見た目以上に歯や顎の骨の支えが弱っているケースも多いです。
そのため、オールオン4では、現在残っている歯があっても、将来的に抜歯が避けられないと判断される場合には、治療の一環として抜歯を行い、安定した土台を作った上でインプラント治療を進めます。
このように、オールオン4は歯をできるだけ残す治療ではなく、長期的な安定と噛む機能の回復を最優先に考えた結果、基本的に抜歯を前提とする治療であることを理解しておくことが大切です。
このような歯を
抜歯して治療を進めます
重度の歯周病で
歯を支える骨が失われている
歯周病が進行すると、歯を支える顎の骨が大きく溶けてしまいます。
この状態では、歯が残っていても十分な支持がなく、将来的に抜歯が避けられません。
中途半端に歯を残すと、炎症が続き、インプラント周囲にも良くない影響が生じる可能性があります。
そのため、オールオン4を行う際には、感染源となる歯を抜歯する判断がされます。
むし歯や破折が進行し保存が難しい
歯の根までむし歯が進行している場合や、歯が大きく割れている場合は、被せ物や根管治療で対応できないことがあります。
無理に残しても再治療を繰り返す可能性が高く、結果的に治療期間や費用の負担が増えるため、抜歯を行い、オールオン4治療を行います。
噛み合わせや
歯列全体のバランスが崩れている
歯が部分的に残っていても、噛み合わせのバランスが大きく崩れている場合、特定の歯に過剰な負担がかかります。
そのままではオールオン4の人工歯と調和が取れず、長期的な安定が得られないため、抜歯を含めた全体的な再構築が必要になります。
抜歯をせずに
オールオン4ができるケース
基本的には
全て抜歯が前提となる治療
オールオン4は、多くの場合残っている歯をすべて抜歯した上で行う治療として計画されます。
これは、歯が部分的に残っていても、歯周病や噛み合わせの問題、将来的な再治療リスクを考慮すると、全て抜歯して一から噛み合わせを再構築したほうが、長期的に安定しやすいためです。
残根を利用する場合はインプラントオーバーデンチャーが選択されるなどの選択肢はありますが、オールオン4の場合はそれができません。
歯を残せる状態であれば、無理にオールオン4を選択しないケースも少なくありません。
片顎ずつ治療を選択できる場合
オールオン4は、上下全ての歯を同時に治療する方法と思われがちですが、状態によっては「上顎のみ」「下顎のみ」といった片顎ずつの治療が可能な場合もあります。
例えば、上顎は歯周病が進行しており保存が難しい一方で、下顎は比較的歯の状態が良好なケースでは、上顎のみオールオン4を行い、下顎は既存の歯を活かした治療を行うことがあります。
このように、お口全体のバランスや残っている歯の状態を踏まえ、必要な部分だけオールオン4を選択する治療計画が立てられることもあります。
オールオン4治療の
基本的な流れ
1)精密検査
レントゲンやCTを用いて、顎の骨の量や質、歯周病の進行度、噛み合わせの状態を詳しく確認します。
見た目だけでは分からない骨の状態や感染の有無を把握することで、オールオン4が適応できるか、抜歯が必要かどうかを総合的に判断します。
2)治療計画の説明
検査結果をもとに、抜歯の必要性、インプラントを埋め込む位置や本数、治療にかかる期間や回数について説明を受けます。
この段階では、治療のメリットだけでなく、考えられるリスクや注意点についても確認しておくことが大切です。
疑問や不安があれば、遠慮せずに相談しましょう。
3)抜歯、インプラント埋入
治療計画に沿って、必要な歯の抜歯とインプラントの埋入を行います。
条件が整っている場合には、抜歯と同日にインプラントを埋め込み、仮歯を装着する即時埋入が可能なケースもあります。
これにより、見た目や日常生活への影響を抑えやすくなります。
4)最終的な人工歯の装着
インプラントと骨がしっかり結合した後、噛み合わせや見た目を調整した最終的な人工歯を装着します。
治療が完了した後も、インプラントを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスとセルフケアが欠かせません。
抜歯と同時に
インプラントを行う場合の
注意点
術後の腫れや痛み
抜歯とインプラントを同時に行う場合、手術範囲が広くなるため、身体への負担が大きくなりやすい傾向があります。
その結果、術後に腫れや痛み、内出血が出ることがあります。
多くの場合、数日から1週間ほどで落ち着いてきますが、個人差があるため、事前にどの程度の症状が想定されるのかを説明してもらうことが大切です。
また、術後は無理をせず、安静に過ごすことや処方された薬を正しく服用することが回復を早めるポイントになります。
骨の状態による制限
同時埋入が可能かどうかは、顎の骨の量や質に大きく左右されます。
骨が十分にある場合は、抜歯と同時にインプラントを埋入できますが、骨が薄い、柔らかい、感染が残っているといった場合には、安全性を優先して期間を空けてから埋入する判断がされることもあります。
その場合、治療期間は長くなりますが、無理に同時埋入を行うよりも、インプラントを長持ちさせるためには重要な選択となります。
術後管理について
抜歯とインプラントを同時に行った後は、感染予防と治癒を促すための術後管理が非常に重要です。
喫煙や飲酒、強いブラッシングなどは治癒を妨げる原因になるため、一定期間は控える必要があります。
また、指示された通院やメンテナンスを怠ると、炎症やインプラント周囲炎のリスクが高くなります。
手術後の過ごし方が、治療結果に大きく影響することを理解しておくことが大切です。
オールオン4治療前に
確認しておきたいポイント
抜歯の理由を理解しているか
なぜ抜歯が必要なのかを理解することは、治療への納得感を高めるうえで欠かせません。
「今は痛みがないから残したい」と感じる歯であっても、将来的な感染や再治療のリスクを考えて抜歯が勧められることがあります。
抜歯の理由や、残した場合に考えられるリスクについて説明を受け、自分自身が納得した上で治療を進めることが大切です。
治療期間と通院回数
オールオン4は、条件が整えば手術当日に仮歯が入り、比較的早く噛めるようになる治療です。
ただし、最終的な人工歯が完成するまでには、治癒期間や調整期間が必要となり、複数回の通院が必要になります。
仕事や生活への影響も考慮し、どのくらいの期間がかかるのかを事前に確認しておくと安心です。
完成までの流れについて
費用と保証内容
オールオン4は自費診療となるため、治療費は医院によって異なります。
手術費用だけでなく、仮歯や最終的な人工歯、メンテナンス費用、保証制度の内容まで含めて確認しておくことが重要です。
保証が適用される条件や期間についても、事前に説明を受けておきましょう。
メンテナンスの重要性
治療が終わったあとも、オールオン4を長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが必須です。
噛み合わせのチェックや清掃を継続することで、トラブルの早期発見につながります。
治療が終わったら完了ではなく、治療後からがスタートという意識を持つことが大切です。
抜歯を伴うオールオン4で
よくある不安
本当に噛めるようになるのか
オールオン4は、噛む力を顎の骨にしっかり伝えられる治療法であり、適切な診断と調整を行えば、食事を楽しめる状態を目指すことができます。
ただし、治療直後は柔らかい食事から始め、段階的に慣らしていくことが重要です。
見た目は不自然にならないか
人工歯は、歯の色や形、歯肉とのバランスを考慮して作製されます。
個人差はありますが、多くの場合、見た目が大きく変わることで、口元に自信を持てるようになったと感じる方もいます。
事前に完成イメージを確認できるかどうかも、安心材料の一つです。
長持ちするのか
オールオン4の寿命は、治療後のケアやメンテナンスによって大きく左右されます。
定期的な通院とセルフケアを続けることで、長期的な安定が期待できます。
逆に、メンテナンスを怠るとトラブルが起こりやすくなるため、継続的な管理が重要になります。
抜歯の有無は
診断によって決まる
オールオン4では、基本的に全ての方が抜歯が必要になります。
大切なのは、治療内容を理解し、納得した上で選択することです。
不安や疑問がある場合は、遠慮せずに歯科医院へ相談し、自分に合った治療計画を一緒に考えていきましょう。
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藤井 政樹
東京医科歯科大学出身/
博士号 取得ドクター
ITI公認インプラントスペシャリスト
(認定医)
当院長は、インプラント治療の世界的な専門家医とされる『ITI公認インプラントスペシャリスト(認定医)』を持つ歯科医師です。東京医科歯科大学歯学部附属病院にて最先端の治療の研鑽を積み、また、歯科医師の先生方に向けた教育・指導者としての役割を担ってまいりました。難症例を含む様々な相談実績、治療経験が豊富にございます。
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藤井 政樹院長は、歯科医師人生の99%をインプラント治療に捧げてまいりました。それら経験を活かし、患者さん一人ひとりのお悩み解決に役立てるよう親身にお応えしております。
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