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インプラントが
壊れる原因に?
食いしばり・歯ぎしりへの
正しい対処法とは?

目次

    インプラントは、天然歯と異なり歯根膜がないため、過剰な力が直接インプラントや骨に伝わってしまうという特徴があります。

    そのため、日常的に強い力がかかる食いしばりや歯ぎしりがある場合、インプラントの破損や緩み、周囲の骨や歯肉へのダメージが起こるリスクが高くなります。

    ここでは、インプラントと食いしばり、歯ぎしりの関係、放置した場合の影響、正しい対処法やマウスピースの使用方法、費用や注意点まで詳しく解説します。

    食いしばり・歯ぎしりの
    原因と特徴

    食いしばり・歯ぎしりの原因と特徴

    原因

    食いしばりや歯ぎしりの原因はさまざまですが、代表的なものとして精神的なストレスや緊張が挙げられます。

    強いストレス下では無意識に咬筋が緊張しやすくなり、日中だけでなく就寝中にも歯を強く噛みしめてしまうことがあります。

    また、寝ている間の無意識な筋肉活動や、噛み合わせや歯並びの不調和によっても、特定の歯や顎関節に負担が集中しやすくなります。

    さらに、パソコン作業や細かい作業などに集中している時に、気づかないうちに上下の歯を強く接触させている日中の癖も要因の一つです。

    歯ぎしりの種類

    歯ぎしりにはいくつかのタイプがあり、それぞれ動きや負担のかかり方が異なります。

    グラインディング

    上下の歯を強く接触させたまま左右に擦り合わせる動きです。睡眠中に多く見られ、ギリギリという音を伴うこともあります。

    長時間続くことで歯の表面がすり減り、インプラントの人工歯や噛み合わせ部分にも摩耗や破損のリスクを高めます。

    クレンチング

    歯を擦り合わせずに上下で強く噛みしめるタイプです。無音で行われることが多く、日中の集中時や緊張時にも見られます。

    力の加わる時間が長いため、顎関節や歯周組織、インプラント体に持続的な負担をかけやすいのが特徴です。

    タッピング

    上下の歯を小刻みにカチカチと噛み合わせる動きです。

    短時間であっても繰り返すことで、インプラントに欠けや摩耗を引き起こす可能性があります。

    ナッシング

    一箇所の歯だけを強く擦り合わせるタイプの歯ぎしりです。

    一歯だけがすり減るので、歯科医院で気づかれやすい歯ぎしりともいえます。

    ミックス型

    複数のタイプが組み合わさって現れるケースです。
    たとえば、就寝中にグラインディングとクレンチングを交互に行ったり、日中はナッシング、夜間はグラインディングといったパターンです。

    力の方向や性質が複雑になり、インプラントへの負担はさらに増大します。

    自覚しにくい理由

    こうした習慣は就寝中に起こることが多く、自分では気づきにくいのが特徴です。

    多くの場合、同居している家族から歯ぎしりの音がすると指摘されたり、歯科検診の際に歯のすり減りや顎の疲労感を指摘されて初めて自覚するケースが少なくありません。

    食いしばり、歯ぎしりが
    インプラントに与える影響

    食いしばり、歯ぎしりがインプラントに与える影響

    力が集中しやすい

    インプラントは、人工歯根を顎の骨に直接埋め込み、その上にアバットメントと人工歯を装着する仕組みになっています。
    天然歯のように歯根膜というクッションの役割を果たす組織がないため、噛む力を分散できず、強い力が一点に集中しやすいという特徴があります。通常の噛む力や衝撃にも敏感になります。

    このため、食いしばりや歯ぎしりがあると、インプラントやインプラント周囲の歯肉に過剰な力がかかり、ダメージを受けやすくなります。

    破損、脱離のリスク

    食いしばりや歯ぎしりによって強い圧力が繰り返し加わると、人工歯部分である上部構造が欠けたり割れたりすることがあります。

    また、内部のアバットメントスクリューが緩んだり折れたりすることもあり、さらに深刻な場合には、骨に埋め込まれたインプラント体そのものが破損する可能性もあります。

    骨との結合部が損傷すれば、インプラントの固定力が失われ、最悪の場合は抜去が必要になるケースもあります。

    インプラント周囲炎

    過剰な力が長期間繰り返しかかることで、インプラントの周囲にある骨や歯肉が炎症を起こしやすくなります。
    これをインプラント周囲炎と呼び、放置すると骨が徐々に吸収されて支えを失い、インプラントが動揺したり脱落したりします。

    天然歯であれば歯根膜の感覚が力を調整しますが、インプラントにはその機能がないため、炎症や骨吸収の進行が早く、症状が出た時にはすでに重度化していることも少なくありません。

    このように、食いしばりや歯ぎしりはインプラントにとって構造的にも生物学的にも大きな負担となり、長期的な安定性を損なう原因になります。

    そのため、インプラント治療を受けた方やこれから受ける方は、術後のメンテナンスだけでなく、こうした悪習癖への予防と対策も欠かせません。

    インプラントの仕組み・構造とは? インプラント周囲炎とは?

    インプラントを守るための
    対処法

    インプラントを守るための対処法

    ナイトガードの使用

    ナイトガードは就寝中の歯ぎしり、食いしばりによる衝撃を吸収し、インプラントや周囲の歯を守ります。

    市販されているものもありますが、噛み合わせや装着感を細かく調整できる歯科医院での作製がおすすめです。

    日中の食いしばり意識改善

    日中も上下の歯が接触している時間を減らすことが大切です。

    上下の歯は離すがの基本姿勢で、デスクやPCに付箋を貼って意識づけする方法も有効です。

    噛み合わせ調整

    インプラント治療後に噛み合わせがわずかに高くなると、負担が集中します。

    定期的な噛み合わせチェックと微調整が必要です。

    ストレスマネジメント

    ストレス軽減のために、適度な運動、深呼吸、趣味などでリラックスする時間を持つことも予防につながります。

    マウスピースの種類と特徴

    マウスピースの種類と特徴

    ソフトタイプ

    柔らかいシリコンや軟質樹脂で作られており、装着時の圧迫感や違和感が少なく、初めてマウスピースを使用する方にも適しています。

    就寝中の軽度な食いしばりや歯ぎしり対策に向いていますが、素材が柔らかいため、強い力が加わると早期に穴が開く、または変形してしまうことがあります。

    長期間使用するよりも、まずは様子を見るための一時的な使用や軽度の症状の方に向いたタイプです。

    ハードタイプ

    硬質レジンで作られており、耐久性と安定感が高いのが特徴です。しっかりと歯列に合わせて作られるため、強い食いしばりや歯ぎしりにも対応可能で、長期間使用できる点がメリットです。

    ただし、硬さによって装着初期は違和感を覚えることがあり、慣れるまでに数日〜1週間ほどかかる場合があります。

    しっかりと歯を保護したい方、インプラントや被せ物を守りたい方に適しています。

    費用相場

    保険適用で約5,000〜10,000円程度、自由診療の場合は15,000〜30,000円程度が一般的です。

    歯ぎしり用のマウスピースは基本的に保険適用となります。

    マウスピース使用時の
    注意点

    マウスピース使用時の注意点

    定期的なチェック

    マウスピースは長期間使用していると、経年による変形や摩耗が避けられません。変形したまま使い続けると、噛み合わせがずれてかえって負担をかけてしまう恐れがあります。

    半年〜1年ごとを目安に歯科医院で状態を確認し、必要に応じて新調や調整を行うことが大切です。
    特に食いしばりの強い方は摩耗が早いため、早めの交換が必要になる場合もあります。

    清掃

    使用後は必ず水洗いと歯ブラシによるブラッシングを行い、汚れや細菌の繁殖を防ぐようにしましょう。
    ぬるま湯やマウスピース専用洗浄剤を使うと、変色や異臭を防ぐ効果が高まります。

    熱湯での洗浄は変形の原因になるため避けましょう。

    日中使わない時は、専用ケースで保管すると衛生的です。

    調整

    インプラントを新たに入れた場合や、噛み合わせが変化した場合には、マウスピースの適合がずれることがあります。
    そのまま使い続けると、インプラントや他の歯に過度な負担がかかる原因となります。

    少しでもフィット感の変化や違和感を感じたら、早めに歯科医院で調整を受けることが重要です。

    歯ぎしりがなくなるわけではない
    ので注意

    マウスピースはあくまで衝撃を和らげて歯やインプラントを守るための装置であり、歯ぎしりや食いしばりそのものを根本的に治すわけではありません。

    そのため、マウスピースの使用と併せて、ストレス軽減や噛み合わせ改善などの総合的な対策を続けることが大切です。

    インプラントの正しいケア方法とは?

    食いしばり、歯ぎしりが
    ある方はマウスピースを

    食いしばり、歯ぎしりがある方はマウスピースを

    食いしばり、歯ぎしりはインプラントにとって、破損や脱離などのリスクを高める要因になります。
    これらを防ぐためには、就寝時のマウスピースの使用や噛み合わせの調整、日中の無意識な食いしばりを減らす意識づけが欠かせません。

    また、マウスピースは作ったら終わりではなく、定期的なチェックと清掃、そして適合の見直しが重要です。
    自覚症状がなくても、半年〜1年に一度は歯科でのメンテナンスを受けることで、インプラントの長期的な安定性が保たれます。

    インプラントを長持ちさせるためには、日常のちょっとした配慮と継続的なケアが何よりも大切です。

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    東京日本橋あさひ歯科院長
    東京日本橋あさひ歯科
    院長

    藤井 政樹

    東京医科歯科大学出身/
    博士号 取得ドクター
    ITI公認インプラントスペシャリスト
    (認定医)

    当院長は、インプラント治療の世界的な専門家医とされる『ITI公認インプラントスペシャリスト(認定医)』を持つ歯科医師です。東京医科歯科大学歯学部附属病院にて最先端の治療の研鑽を積み、また、歯科医師の先生方に向けた教育・指導者としての役割を担ってまいりました。難症例を含む様々な相談実績、治療経験が豊富にございます。

    当院では、通常では大学病院で行うようなケースにおいても、医学的根拠に基づき安全性・確実性を最大限に高めたインプラント治療を行うことが可能です。

    藤井 政樹院長は、歯科医師人生の99%をインプラント治療に捧げてまいりました。それら経験を活かし、患者さん一人ひとりのお悩み解決に役立てるよう親身にお応えしております。

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