オールオン4の人工歯部分に使用する素材は複数あり、その中でも特に代表的なのがジルコニアとセラミックです。
どちらも審美性と耐久性に優れていますが、それぞれに特徴や価格、長期使用における適性があります。
素材の選択は、見た目の印象だけでなく、長期的な快適性や費用負担にもつながります。
ここでは、ジルコニアとセラミック、加えてハイブリッドセラミックの特徴を見た目、価格、耐久性の観点から比較し、国内外の選択傾向や費用相場を詳しく解説します。
オールオン4に使われる
人工歯素材の種類
ジルコニア
酸化ジルコニウムを主成分とする、いわば人工ダイヤモンドのようなセラミック素材です。
高い強度と耐久性を誇り、割れや欠けに強く、長期間使用しても変色や着色がほとんどありません。
審美性にも優れており、前歯から奥歯まで幅広く使用可能です。
特に奥歯など強い咬合力がかかる部位でも安心して使えるため、オールオン4では最も採用頻度の高い素材の一つです。
さらに金属を使わないため金属アレルギーの心配もなく、口腔内での安全性も高く評価されています。
セラミック
ガラス成分を含む陶材で、天然歯に近い透明感と発色が特徴です。光の透過性が高く、天然歯に近い見た目を再現できるため、特に審美性が重視される前歯部に向いています。
単体で使用することもありますが、より強度を高めるためにジルコニアのフレームにセラミックを焼き付けるジルコニアセラミックとして使用されることも多く、これにより美しさと強度を両立できます。
セラミックは着色や変色にも強く、長期間色の変化がほとんどない点もメリットです。
ただし、衝撃に対してはジルコニアほどの耐久性はなく、硬い物を噛んだ際には欠けやすい場合があります。
ハイブリッドセラミック
セラミック粒子とレジンを組み合わせた複合素材です。 製作工程が比較的容易で、ジルコニアやフルセラミックに比べて費用を抑えやすいというメリットがあります。
レジン部分が摩耗したり、飲食物による着色や変色が起こりやすいため、耐久性の面ではやや劣ります。
定期的な研磨やメンテナンスを行うことで、見た目と機能をできるだけ長く保つことが可能です。
ジルコニアの特徴
天然歯の2倍〜3倍の強度を持ち、
欠けや割れが起こりにくい
ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれるほどの硬度を誇り、天然歯の約2倍〜3倍の強度があります。
強い咬合力がかかる部位に適しており、硬い食品を食べる方でも破損のリスクが低いです。
スポーツ中の衝撃や食いしばりの癖がある方にも安心で、長期間にわたり安定した使用が可能です。
長期間使用しても変色が少ない
ジルコニアは耐色性に優れ、コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなど、着色しやすい飲食物の影響を受けにくい特徴があります。
時間が経っても黄ばみやくすみがほとんどなく、10年単位で見ても色調が安定している症例が多く報告されています。
特に複数本や全顎で使用する場合、全体の白さと明るさを長期にわたって保てる点は大きなメリットです。
金属アレルギーの心配がなく、
歯肉の黒ずみも起こらない
ジルコニアは完全なメタルフリー素材で、金属アレルギーのある方でも安心して使えます。
金属溶出による歯肉の黒ずみも起こらず、長期間使用しても歯肉の色が変わる心配がありません。
硬さゆえの注意点
硬度がメリットである一方で、噛み合う天然歯や他の補綴物を摩耗させる可能性もあります。
そのため、装着時には噛み合わせの微調整が欠かせません。
特に歯ぎしりや食いしばりが強い方は、就寝時にナイトガードを併用することで対合歯の摩耗を予防できます。
セラミックの特徴
光の透過性が高く
天然歯に近い見た目
セラミックは光を透過する性質を持ち、天然歯特有の奥行きや立体感、柔らかい光沢感を再現できます。
特に前歯に使用した場合、自然光や室内照明の下でも違和感なく仕上がります。
細かな色調調整が可能
セラミックは複数の色を重ねて焼き付けることで、天然歯の微妙な色合いやグラデーションを表現できます。
肌の色、唇の色、隣接する歯の色調に合わせた調整が可能です。
表面が滑らかで
汚れや着色がつきにくい
セラミックの表面は非常に緻密かつ滑らかで、プラークの付着や色素沈着が起こりにくい構造になっています。
そのため、日常的な歯磨きで清潔さを保ちやすく、長期間美しさを維持できます。
さらに細菌の付着も抑えられるため、むし歯や歯周病予防にもつながります。
強度はジルコニアに劣り、
強い衝撃で欠けることがある
十分な耐久性はありますが、ジルコニアほどの強度はないため、強い衝撃や硬い物の噛み込みによって欠ける可能性があります。
そのため、奥歯など咬合力の強い部位には単独で使用せず、ジルコニアフレームに焼き付けたジルコニアセラミック構造として使うことが多いです。
ハイブリッドセラミックの
特徴
比較的安価
ハイブリッドセラミックは、セラミックの硬さとレジンの柔軟性を併せ持つ複合素材です。
セラミックの透明感をある程度再現できるため、見た目は自然でありながら、ジルコニアや純セラミックより価格が抑えられます。
全顎治療の場合、初期費用を軽減したい方や予算の都合で部分的に使用したい方にも向いています。
長期使用で摩耗、変色が起こる
可能性
レジンを含むため、経年的に表面が摩耗して噛み合わせが変化したり、色素の吸収によって黄ばみやくすみが出る場合があります。
特にコーヒーやワイン、喫煙など着色因子が多い生活習慣を持つ方は、数年ごとのメンテナンスや研磨が必要になることがあります。
修理や加工がしやすい
ジルコニアや純セラミックに比べて加工が容易で、小さな欠けや摩耗であれば修理や補修が比較的スムーズに行えます。
そのため、部分的なメンテナンスを繰り返しながら使いたい方にはメリットがあります。
価格相場
ジルコニア
| 価格相場(片顎) | 250万〜400万円前後 |
|---|
セラミック
| 価格相場(片顎) | 220万〜380万円前後 |
|---|
ハイブリッドセラミック
| 価格相場(片顎) | 180万〜340万円前後 |
|---|
素材選びのポイント
初期費用だけでなく、交換や修理を
含めた長期コストも考慮する
素材によっては初期費用が安くても、数年後に摩耗や変色で交換が必要になる場合があります。
例えば、ハイブリッドセラミックは初期費用を抑えられますが、10年以上使うとなると複数回の交換が必要になる可能性があります。
一方、ジルコニアは高額でも長期的に修理や交換が少なく済み、結果的に総コストが抑えられることもあります。
10年単位での長期視点でのコスト計算を行いましょう。
噛み合わせの強さや
歯ぎしりの有無を事前に確認する
強い咬合力や歯ぎしりがある方は、硬度の高いジルコニアが向いています。
ただし硬すぎる素材は対合歯に負担をかけるため、ナイトガードの併用や噛み合わせの微調整が必要です。
逆に、噛み合わせの力が弱い方や高齢の方では、やや柔らかい素材が適していることもあります。
事前に歯科医師による噛み合わせの診断を受け、自分の口腔状態に合った素材を選ぶことが大切です。
治療後のメンテナンス体制が
整った医院を選ぶ
どんなに高品質な素材を使っても、メンテナンスを怠ると破損や不具合が起こりやすくなります。
定期的なクリーニングや咬合調整、早期のトラブル発見ができる医院を選びましょう。
特にオールオン4は全体が一体型の構造のため、一部の不具合が全体に影響する場合があります。
インプラント部分も含め、治療後も長期間サポートしてくれる医院かどうかを事前に確認することが重要です。
将来的な口腔内や全身の変化も
見据えて選ぶ
年齢を重ねるにつれ、噛む力や歯肉の状態、全身の健康状態が変化する可能性があります。
例えば、歯周組織が弱くなった場合や顎骨量が減少した場合には、負担の少ない素材の方が適してくることもあります。
長期的な健康リスクを考慮した素材選びが重要です。
素材の特性を理解して選ぶ
オールオン4の人工歯素材にはいくつかの素材があり、自分の口腔内に合った選択をすることが大切です。
ジルコニアは圧倒的な強度と耐久性が魅力で、長期的な安定性に優れます。
一方でセラミックは透明感と色調の再現性に優れ、特に前歯部で自然な見た目を作り出せます。
信頼できる歯科医師と十分に相談し、自分のライフスタイルや希望に合わせた素材を選ぶことが、後悔のないオールオン4治療への近道です。
オールオン4で失敗・後悔しないために知っておくべきこと
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藤井 政樹
東京医科歯科大学出身/
博士号 取得ドクター
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(認定医)
当院長は、インプラント治療の世界的な専門家医とされる『ITI公認インプラントスペシャリスト(認定医)』を持つ歯科医師です。東京医科歯科大学歯学部附属病院にて最先端の治療の研鑽を積み、また、歯科医師の先生方に向けた教育・指導者としての役割を担ってまいりました。難症例を含む様々な相談実績、治療経験が豊富にございます。
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藤井 政樹院長は、歯科医師人生の99%をインプラント治療に捧げてまいりました。それら経験を活かし、患者さん一人ひとりのお悩み解決に役立てるよう親身にお応えしております。
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